子どもも“フォロワーシップ”が必要。 概念からおすすめの習い事まで詳しく解説
最近、学校や社会人研修でリーダーシップ教育が積極的に取り入れられていますが、それと同時に注目されているのが「フォロワーシップ」です。
しかし、いまいちどのような概念なのか、どうして必要なのかを知らない方も多いでしょう。
そこで、今回は「フォロワーシップ」についての基礎知識からおすすめの習い事について詳しくお話しします。
お子さんを将来活躍できる大人に育てたいとお考えの方や、どんな習い事に通わせればいいかお悩みの方は、是非参考にしてください。
●チームでスキルを発揮するためには、リーダーシップだけではなくフォロワーシップも持ち合わせていなくてはいけません。
●フォロワーシップを育成する際には、その人がどのタイプに属しているかを見極める必要があります。
●「のびのび館」では、リーダーシップ・フォロワーシップと人間力を軸に、お子さん一人一人に合った学習プログラムで、学ぶ楽しさや問題解決力を伸ばします。
Contents
リーダーシップと同じく注目されているフォロワーシップ
まず、皆さんは“リーダーシップ教育”という言葉を聞いたことはありますか?
最近では、小中高だけではなく大学の授業や企業の研修にも取り入れられるほど、長年注目されてきました。
〈関連コラム〉
のびのび館|コラム|子どもの頃から始める“リーダーシップ教育” おすすめの習い事やメリットについて徹底解説
しかし、実はチーム活動を円滑に進めるためには、“フォロワーシップ”も同様に重要です。
“フォロワーシップ”と言っても、単にリーダーの指示を聞くだけではありません。
自律的かつ主体的にリーダーや他のメンバーに働きかけ、周りの状況を見ながらサポートすることを指します。
また、リーダーに的確な意見を物申せるスキルも必要です。
カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授が、1992年に発行した著書『The Power of Followership(指導力革命―リーダーシップからフォロワーシップへ)』の中で、リーダーシップを補完する概念として“フォロワーシップ”という言葉が初めて使われました。
同書では、リーダーの行動や意見、スキルに依存せずに、フォロワーが自らの意思で行動することが重要だと述べています。
実際に文部科学省では、教職員のキャリア発達課題においてもフォロワーシップを身に付けることは重要と明記しています。
社会の中でスムーズに立ち回るためには欠かせないスキルと言っても過言ではないでしょう。
〈職場になじむ(職場適応)〉
人との距離の取り方を学習する
適切に相談することができる
適切にフォロワーシップを発揮できる
このように聞くと、大人になった後に身につけるスキルのように感じるかもしれませんが、幼い子供にとっても重要で、学校などの集団活動の中で目標を達成することにつながります。
チームメンバーに対する影響力を、リーダーシップとフォロワーシップの両側面から育成することこそ、大人になってから社会で活躍する人材育成の第一歩と言えるでしょう。
しかし、実際には子供に具体的な“フォロワーシップ教育”を行っている事例は少なく、どうしてもリーダーシップ教育が優先されているのが現状です。
フォロワーシップはタイプ分けできる
実は、“フォロワー”は主に5つのタイプに分類でき、それぞれ特性が異なるため、子供に“フォロワーシップ”を教える際にはその子供がどのタイプに向いているかを十分見極めなくてはいけません。
模範型フォロワー
リーダーに対して的確で建設的な意見ができ、なおかつ自ら目標達成に向けて行動できる最も理想的なフォロワーです。積極性・貢献性・主体性がある人がここに分類できます。
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チームにおける「協働者」
順応型フォロワー
リーダーの指示に素直に従って行動するタイプで、一見理想的に見えますが、主体的に物事を考えられず、リーダーへの依存性が高い人が多いです。日本ではここに属する人を“素直でいい人”と認識しがちですが、主体性がないため、どうしても言われたことを機械的にこなすに過ぎません。
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チームにおける「従事者」
実務型フォロワー
本能的に自分のやるべきことだけを淡々とこなしてしまう子がここに属します。自身の担当はしっかり実行するものの、チーム全体を見ることができません。
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チームにおける「実践者」
消極型フォロワー
ここに属する人は、リーダーに意見することもなく、自らチームのために行動することもありません。フォロワーと言っても、主体性はなく貢献度も低いため、根本的な教育が必要となります。
↓
チームにおける「逃避者」
孤立型フォロワー
主体性が高すぎるが故に、自身の意見や考えに自身過剰になりがちで、リーダーはおろか他のメンバーの意見を聞かない人がここに属します。どうしても周りに批判的になり、貢献度が低くなってしまうのが欠点です。
↓
チームにおける「破壊者」
このように、チームを構成する人の特性によって明確にタイプすることで、欠点を見つけやすくまた改善方法が見えてきます。
“フォロワーシップ教育”を行う上では、全員を「模範型フォロワー」にすることを目標とし、様々なアプローチで主体性と積極性を育成しなくはいけません。
フォロワーシップはどうやって身に付く?プロセスは?
では、具体的にはどのようなステップを踏んで“フォロワーシップ”を身につければ良いのでしょうか?
〈STEP1〉 チーム活動において、自己のポジション(立ち位置)が何かを把握する(=論理力)
〈STEP2〉 チームのメンバーとして、自分の今の行動を客観的に振り返る(=理解力)
〈STEP3〉 何をすればチームに貢献できるかを考えて行動を選ぶ(=判断力)
〈STEP4〉 自分のするべきこと・できることを見極めて、自身の目標を立てる(=自己理解力)
〈STEP5〉 自分のとった行動を振り返り是正点を見出す(=自己内省力)
一見、当たり前のように感じるかもしれませんが、大人でもこれらのステップをしっかり踏める人は限られており、子供なら尚更難しいはずです。
ですから、ワークショップなどを通して段階ごとに“振り返り”の時間を設け、体感的に“フォロワーシップ”を癖付けることが有効な方法となります。
これからはリーダーシップ・フォロワーシップの両方が必要
チームの目標を達成するためには、優秀なリーダーだけでは成し遂げられず、必ず優秀なフォロワーも必要となります。
先に紹介しましたロバート・ケリー教授の研究によれば、チームに対する影響力はリーダーが10〜20%なのに対して、フォロワーは80〜90%ととても大きいことも分かっています。
かと言って、順応型フォロワーようにリーダーの指示を受けてただ行動に移したり、実務型フォロワーのようにチームの輪を乱して自分本位の行動をしてもいけません。
つまり、社会で「扱いやすく言う通りに動く人」と評価される人ではなく、「適切な発言をして行動に移せる人」こそ優秀なフォロワーと言えるのです。
私たち“のびのび館”は、このような“フォロワーシップ”を身につけるためには、幼いうちから適切なシーンでスキルを発揮できるトレーニングを積むことが重要と考えています。
リーダーシップとフォロワーシップを学べるプログラムが体験できる習い事は?
私たち“のびのび館”は、「人間力」と「リーダーシップ」、「フォロワーシップ」を軸に、様々な学習クラスを開講しており、その中でも「英会話クラス」と「自立学習クラス」では日頃の学習や特別プログラムを通して、フォロワーシップ育成に力を入れています。
英会話クラス
チャンツや歌、ゲームなど、体全体を使って英語を学ぶ園児クラス、フォニックスを使って英語の音と文字を学ぶ小学生低学年クラス、身につけた英語を英検を通して体系的に学び直す小学校中・高学年クラス、英語の先取り教育と会話の運用までも身に付く中学生クラスと、各発達段階に応じた楽しいレッスンを用意しております。
年に一度開催される“国際交流キャンプ”では、年齢・学年の垣根を超えたチーム編成で、一つの課題に対して協力しながら英語で取り組みます。
毎年参加する生徒も多く、低年齢の頃にはフォロワーシップを学び、年齢を重ねていくごとにリーダーシップまで自然と育成できます。
自立学習クラス
自ら学ぶことで学習の楽しさを実感し、考える力を伸ばすクラスです。
算数と国語について、生徒それぞれに合わせたレベルのテキストを使い、個別で学習に取り組みます。
レッスンを通して、クラスのリーダーである講師の求めることをしっかりと聞いて、自ら学ぶことでフォロワーシップが身に付く点がポイントです。
小学2年生から、自身の学習計画を立てるところから取り組むことで自立性を向上させることが目的です。
毎回、お子さんにぴったりのテキストを様々な組み合わせの時間割で取り組むので、飽きることなく集中して学ぶことができます。
茨城県守谷市“のびのび館”では年齢に合わせた様々な学習プログラムを用意しています
“のびのび館”では、「人間力」をコンセプトに他にもバラエティーに富んだクラスを開講しています。
お子さんだけではなく大人の方の「学びたい気持ち」も実現できます。
何かを学び始めるのに早すぎることも遅すぎることもありません。
「何かを得て人生をもっと充実させたい」「幅広い知識を得て人間力を高めたい」…
そのようにお考えの方をサポートすることこそ、私たちの勤めだと思っております。
お子さんも大人の方も、やりたいと思った時こそ新しいことを始めるチャンスです。
少しでもご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
速読聴クラス
5歳〜中学生が対象の「読書する力」を伸ばすクラスです。
レッスンでは、読書支援システムを使いながら速いスピードでの読書で、実際に本を手に取って読書します。
毎週のレッスンの最後には10分間の読書感想文を書きますので、しっかりと文章を「書く力」も養います。
本の世界観を楽しみ、人に伝えることができる子に育ちます。
知育学習クラス
1歳児から、言葉・数・形について、教具や教材、プリントを使って考える力を伸ばすクラスです。
日本語のみのクラスと、日本語・英語の2言語を使うクラスがあり、どちらもお子さんのひらめきを伸ばし、創造力を引き出します。
3歳児からのクラスでは、年に一度、知能テスト(IQテスト)を受けていただき、得意なところと苦手なところをしっかりと把握して、一人一人をしっかりとフォローします。
インド算数クラス
3〜6歳児が対象で、数の概念から、足し算、引き算、掛け算(1〜12の段まで)を英語と日本語で取り組みます。
数の概念をしっかりと身につけることで、計算の工夫を自ら考え、みんなで話し合うところまでを目指したクラスです。
脳トレ(大人の学舎)クラス・大人ののびのび英会話教室
脳トレ(大人の学者)クラスは、大人を対象に、パソコン教室(ワード、エクセルなど)だけではなく、クラフトに取り組み指先を使って脳を刺激したり、英語・日本語の速読や、大人の方の学び直しの学習塾講座(数、理、社、英)の他、カラーコーディネート講座、英語や中国語の日常会話講座など、どこから学んでも楽しい講座が受け放題です。
大人ののびのび英会話教室では、講師と対面で毎回同じクラスにて毎週(月4回)会話や文法の学び直しをしています。
どちらも、受講生同士で会話を楽しみながらお互いを高めあうこともできるので、どの年代の方にもおすすめです。
まとめ|良きリーダーになるためには“フォロワーシップ”も必要
社会に出たときにチームで自らのスキルを発揮するためには、リーダーシップはもちろん、フォロワーシップも持ち合わせていなくてはいけません。
しかし、残念ながら今の学校教育ではそこまでサポートすることは難しいのが現状です。
そこでおすすめなのが“のびのび館”の多彩なクラス。
お子さんの特性を見極め、適切な指導を行いながら、学習の中でリーダーシップやフォロワーシップを身につけられます。
そして、たくましく環境に順応できる“人間力”も、これからのグローバル社会には欠かせません。
お子さんのリーダーシップ&フォロワーシップと人間力を身につけさせたい方は、ぜひ一度“のびのび館”へお越しください。
スタッフはもちろん、生徒一同、皆様のお越しをお待ちしております。