コラム

“読書感想文”を夏休み以外にも書こう! メリットからコツまで徹底解説

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夏休みも終わり二学期が始まりましたが、まだ夏休みの宿題で苦労した記憶は新しいでしょう。

学習ドリル、自由研究など、お子さんによってどれから手を付けるかは異なりますが、後回しにされがちなのが「読書感想文」です。

しかし、ぎりぎりになって取り組んで苦戦してしまうことも…。

そこで、今回は「読書感想文」を日常的に書くメリットや書き方のコツについて解説します。

お子さんの読解力を高めたいとお考えの方は、是非参考にしてください。

 

このコラムのポイント


●「読書感想文」を日頃からやることで、お子さんの能力を伸ばすことができます。

● 書き方のコツや基本的な構成を知れば、「読書感想文」への苦手意識が薄れます。

●「のびのび館」では、リーダーシップと人間力を軸に、お子さん一人一人に合った学習プログラムで、学ぶ楽しさや問題解決力を伸ばします。

 

どうして“読書感想文”を書くのが苦手な子が多い?

速読聴

毎年、夏休みの宿題はお子さんにとってはもちろん、親御さんにとってもかなり大きな試練でしょう。

その中でも、読書感想文は「すぐにできる」と誤解されがちで、どうしても後回しにされがちです。

実際に、最後まで残りがちな宿題をアンケート調査したところ、「読書感想文」がダントツの一位です。

 

宿題
引用:翔泳社・エドティックジン|小学生の保護者に実施した、夏休みの宿題に関する調査結果が発表【イオレ調べ】

 

積み重ね型の学習ドリルや、時間がかかるイメージの強い自由研究と比べると、読書感想文は簡単と考えるご家庭が多く、最後になって間に合わなくなり、残念ながら代筆やコピペをしてしまうケースが散在しています。

また、結局お子さんの力だけではできずに、親御さんが手伝わなくてはいけないご家庭が多いのも事実です。

 

親の手伝い
引用:翔泳社・エドティックジン|小学生の保護者に実施した、夏休みの宿題に関する調査結果が発表【イオレ調べ】

 

このように、読書感想文は簡単そうに見えて実は難易度が高い宿題なのです。

 

読書感想文が苦手な理由は?

作文

では、なぜ多くのお子さんは読書感想文を「苦手」と感じているのでしょうか?

主な理由は、4つあります。

 

理由① 何を書いていいか分からず、あらすじを書いてしまう

本を読んで内容を理解できるものの、感想が思い浮かばずに、ただの“あらすじ文”になってしまうケースも多いです。

自分の意見を文章化して表現できる子が少ないことや、評価を気にするあまり何を書くべきか悩んでしまうことが原因として考えられます。

 

理由② 読書に集中できない

識字率が99%である日本においては、当然のことながらどのお子さんも本を読むことはできます。

しかし、読んだつもりでも内容が理解できておらず頭に入っていなかったり、そもそも集中できずに流し読みになっているケースも少なくありません。

特に最近のお子さんは、スマホで短文の情報を目にすることが多いため、長文の本を読むことに拒否反応を示してしまいがちなのです。

 

理由③ 読書は楽しめるが、感想がまとめられない

読書自体は好きでも、自分の考えや感想がまとめられず、感情を言葉で言い表せないお子さんもいます。

特に、「他の子と違うのが嫌」「恥ずかしい」「怒られたくない」などと感じるお子さんにとっては、自分の意見や感想に自信が持てない傾向が強いです。

そうなると、思うままに感想文を書けずに、苦戦してしまうでしょう。

 

理由④ 親を意識して書き進められない

親御さんからのプレッシャーを強く受けることで、読書感想文が書けないお子さんもいます。

世間からの評価を気にしすぎてしまうと、どうしてもお子さんは萎縮して書き進められません。

読書感想文コンクールの入賞などは、あくまでも本人のやる気を引き出すためのきっかけであり、ゴールとして強く意識させすぎるのは危険です。

 

読書感想文を書くメリットは?アップする6つの“力”

幼児教育

読書感想文というと、学校の宿題のイメージが強いかもしれません。

では、なぜ多くの学校が読書感想文を課題にするのでしょうか?

それは、「子供の能力を伸ばすから」。

読書感想文という一つの課題を通じて、色々な“力”を引き出すことができます。

では、具体的にはどのような“力”を伸ばすことができるのでしょうか?

 

想像力

読書は、お子さんの「想像力」を育みます。

なぜなら、本を読むと自然と情景や登場人物の気持ちを思い浮かべるトレーニングになるからです。

また、「自分ならこんな時どうする」ともう一歩踏み込んでイメージすることを意識すれば、さらに想像力が伸びるでしょう。

 

語彙力

語彙力を伸ばすためには、「読む=インプット」と「書く・表現する=アウトプット」の両方が必要です。

読書を通して知らない言葉に触れ、その意味を調べ、感想文を書くときに活用すれば、しっかりと語彙力として蓄積されます。

 

地頭力

地頭とは、学校の勉強などでは身につけれられない本質的な頭の良さのことです。

感想を人に伝わるように言語化することで、頭の中を整理する癖がつき、勉強や仕事が早く正確にできるようになります。

これは、なかなか教えられて得るものではなく、本能的に身につけなくてはいけません。

 

表現力

言葉の「引き出し」から、表現したいことに最適な言葉を選び、それを組み合わせて表情豊かな文章を書くことこそ、作文の醍醐味です。

最初は「何を書いて良いかわからない」というお子さんでも、書くことを繰り返していくうちに、その時に合った言葉を選べるようになります。

 

構成力

いくら文章が魅力的であっても、構成がしっかりと組まれていなければ相手に伝わりません。

伝えたいことを端的に分かりやすく表現するためには、構成力は必要です。

読書を通して本の“骨組み”を理解して、感想文を書く時ににそれを見本にすることができます。

 

思考力

読書感想文とは、計算や漢字の書き取りのように、100%正しいというような正解はありません。

そのため、書き慣れてくると「答えのない問題に取り組む力」が自然に身に付きます。

このスキルは、社会で活躍するために最も求められる問題解決能力にも相通ずるため、子供のうちから身につけさせておくことが重要です。

 

〈小中学生向け〉読書感想文の構成と書き方手順のコツ7つ

では、どうすれば相手に伝わりやすく印象強い読書感想文が書けるのでしょうか?

ここでは、小学生・中学生向けにポイントを紹介します。

 

その① まずはとにかく興味の持てる本を選ぶ

課題図書がある場合を除いて、まずはとにかく興味の持てるテーマの本を選びましょう。

「読書が苦手」というお子さんの大半は、本の内容がつまらないと感じてしまうからです。

ここで気をつけなくはいけないのが、親御さんが本を選んでしまうこと。

いくら読んで欲しい本があるからと言って、それをお子さんに押し付けてはいけません。

お子さんの意思を尊重して、本選びをサポートしてあげましょう。

 

その② 基本的な構成を抑える

読書感想文の基本的な構成は、以下の通りです。

 

「冒頭の引き込みパート」
  ↓
「本を選んだ同期(課題図書がある場合は除く)」
  ↓
「作者が伝えたかったであろうテーマ」
  ↓
「感想や意見(自分の意見と異なる場合は反論でもOK」

 

読書感想文を書くことに慣れてきたら、書き出しに本の一節を引用するのもおすすめです。

他の読書感想文とは一風違う魅力的な構成になります。

また、慣用句やことわざを適宜活用すれば、だらだらと文章を長くしなくてもその情景やニュアンスを伝えられます。

ただし、最初のうちは、あまり文章のテクニックは意識せずに、意見や感情を全面に表現することが重要です。

 

その③ 一番印象に残ったところを深読みしてみる

本の中で特に印象深かった部分を何度か読み返してみましょう。

最初から全体を理解してまとめようと思ってうまくいきません。

慣れないうちは、気になったところや琴線に触れた部分に線をひいたり付箋を貼って、後から見返せるようにしておくこともおすすめです。

また、出てきた地名や実在の人物名、動植物名などを調べてみると、内容の背景がよりつかめます。

 

その④ 「自分なら」をしっかりと考える

物語の場合は、主人公を自分と照らし合わせてみましょう。

「自分ならここでこう思う。こうする。」という考えをまとめることで、内容の理解が深まるだけではなく、感想・意見が明確になります。

お子さんの力だけで難しい場合は、親子で話し合ってみるのもおすすめです。

ただし、親御さんが意見を誘導してはいけません。

あくまで聞き役に徹してください。

 

その⑤ あらすじで文字数を費やさない

“読書感想文”と”本の紹介文”を混同してしまうお子さんも多く、決められた文字数の大半をあらすじ部分に費やしてしまうケースも少なくありません。

あくまでもあらすじを入れる場合は、5W1H(「When いつ」「Where どこで」「Who だれが」「What 何を」「Why なぜ」「How どのように」)程度に留めましょう。

あらすじをまとめる際は、本のカバーや帯に書いてある文章を参考にしてみてください。

 

その⑥ 抽象的な言葉は使わない

小学校低学年のお子さんはある程度仕方ないですが、あまり「良かった」「すごかった」などの抽象的な言葉は避けましょう。

これらの言葉は文字数は稼げても、相手に内容は伝わりません。

できるだけ具体的な言葉を使い、読み手がイメージを膨らませられるような文章に仕上げることを意識してください。

 

その⑦ 日頃から書く習慣を付ける

なぜ多くのお子さんが「読書感想文」に苦手意識を持っているかというと、それは“書き慣れていない”から。

短くても良いので、日頃から読書ノートをつけることを習慣化してみましょう。

あらすじをまとめるだけのレビューでも効果はあります。

文章を書くことや、内容や感情、考え、意見を端的にまとめて表現するトレーニングになります。

 

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まとめ|読書感想文は“コツ”をつかめば書くことが楽しくなります

本を読むことや文章を書くことに慣れていないお子さんにとって、読書感想文の宿題は辛いものでしかないでしょう。

しかし、本来は知らないことを知れて、それを誰かに伝えられる“楽しい”ものなはずです。

まずはコツを抑えて読書感想文を書くことに慣れましょう。

どうしても本を読むのが苦手というお子さんには「わくわく文庫」がおすすめです。

目と耳の両方から本の内容を理解するため、活字が嫌いなお子さんでも無理なくチャレンジできます。

また、読書感想文を書く練習を重ねれば、アウトプットのスキルも身に付きます。

「本を好きになってほしい」「集中力のある子に育ってほしい」そのようにお考えの方は、ぜひ一度のびのび館の速読聴(スピードリーディング)コースをご検討ください。

 

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