コラム

小学生で英検を受験する子が増加中って本当? メリット・目的から受験時期の目安まで詳しく解説

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多くの公立小学校で外国語教育が導入されていることもあり、近年“英検”を受験する小学生が増えています。

学校や塾で開催される団体受験はもちろん、個々のスキルに合わせた個別受験数も年々増加しており、英検に対して興味関心を持つ親御さんも多いでしょう。

しかし、「なんとなくみんなが受けているから」と受験させてもあまり意味がありません。

そこで、今回は小学生が英検を受けるメリットや目的、適切な受験時期について詳しく解説します。

お子さんの英語教育について検討している方は、ぜひ参考にしてください。

このコラムのポイント


・英検受験は子どもの集中力を育て、継続する喜びや大切さを実感できます。

・英検を受験する際は、子どもの能力に合ったレベルを選ばないと、ヤル気を失ってしまいます。

・「のびのび館」では、今まで培ったメソッドでお子さんの英検合格をサポートします。

小学生の英検受験者は増えている?

実は英検の歴史はとても古く、1963年に「社会教育拡充方策の一環として、青少年および成人に学習目標を与え意欲を高める」目的で、財団法人・日本英語検定協会が設立されました。

それ以後、年々等級や試験スタイルが増え続け、今では子供の受験に特化した“英検Jr”や、手軽に受験ができる“英検IBA”なども実施されています。

では、実際に小学生の英検受験者は増えているのでしょうか?

2016年からの受験者数データは、以下の通りです。

(「英検|受験の状況」データをもとに作成)

表のデータを見ても分かる通り、実はそれほど受験者数は増えていません。

むしろ、2020年には減少しています。

これは、新型コロナ感染拡大の影響が大きいと言われています。

多くの受験者が集まる会場に、お子さんを行かせたくないという親御さんの心理が働き、小学生以下の受験者数が減少しました。

ここで、改めて注目されたのが「英検IBA」です。

学校のクラス単位や英会話教室単位でいつでもどこでも受験できる英検で、2015年にできてから受験者数を伸ばしています。

小学生が英検を受けるメリットは?

では、なぜ多くの親御さんが子どもに英検を受験させるのでしょうか?

その主な理由は5つあります。

その① 自己肯定感・達成感を体感できる

自分で定めた目標を達成した時に、喜びだけではなく「やればできるんだ」という自己肯定感を育てられます。

近年、公立小学校では敢えて明確な成績をつけないところも増えている中、子供の学習意欲やモチベーションを高めるためにも有効的です。

そのため、英語レベルを伸ばす目的以外にも、目標に向かって“頑張る心”や“集中力”も育てる目的で、学習カリキュラムに取り入れている小学校も少なくありません。

その② “頑張り”を客観的に評価してもらえる

英検を受験すると、点数だけではなく学習アドバイスなども記載された個人成績表がもらえます。

これだけでも自分の英語力がどれほどなのかを判断する材料になりますが、さらに成績優秀小中学生に与えられる「カナダ大使賞」や、4級・5級で満点を取った人に与えられる「日本英語検定協会 満点賞」などの表彰制度も設けられています。

どの子どもにとっても、頑張ったことを公に褒めてもらえることは間違い無くモチベーションに繋がります。

また、友達やクラスメイトと同じ目標に向かって頑張ることを通じて、継続することの大切さを教えることもできるでしょう。

その③ バランスよく英語学習が進められる

引用:英検|英検の特徴とメリット

ネイティブ講師による会話中心の英会話教室や、座学中心の英語塾など、英語の習い事にはいくつかのスタイルがあります。

また、小学校で行われる外国語授業は、どうしても話すことと聞き取りを重点的に行います。

しかし、それらだけではリーディング・ライティング・スピーキング・リスニングのどれかに知識が偏ってしまうでしょう。

英検に向けて勉強する最も大きなメリットが、この4技能をバランスよく身につけられる点です。

その④ 中学受験に有利、進学後の英語授業の基礎になる

一部の私立中学では、英検のスコアを入試の際の内申点に加点できたり、一部試験の免除を認めているところがあります。

また、推薦入試の条件として英検受験が挙げられているケースもあるため、受験対策として英検を受けさせるご家庭も多いです。

このような具体的な目的以外にも、中学進学以後に本格的に始まる英語授業に向けた基礎固めとしても英検学習がとても効果的です。

〈関連ページ〉
下記ページでは、どの中学校の入試で英検が活用できるかが検索できます。

英検|中学英検入試活用校検索

その⑤ 試験やテストへの拒否反応をなくす

“試験慣れ”できるという点も、英検受験の利点です。

大人にとっても試験場の空気はなかなか慣れないものですが、小さい子どもにとってはなおさらストレスに感じるでしょう。

試験日に向けて勉強する癖が身に付けさせ、“試験会場”の空気に慣れさせるためにも、手軽に受けられる英検はおすすめです。

小学生におすすめの英検は?適切なレベルの選び方は?

では、実際に小学生の子どもに英検を受けさせる場合には、どのレベルから始めれば良いのでしょうか?

まず、念頭に置かなくてはいけないのが、「背伸びしたレベルを受験してはいけない」というポイントです。

子どもに成功体験を味あわせてあげることも、英語教育を継続する秘訣です。

その子にあったレベルを見極めて、受験させてあげましょう。

では、ここではおすすめのステップを紹介します。

STEP① 育成型テスト「英検Jr.」

引用:英検Jr.

英検Jr.は、リスニングのみの試験方式で、会場での筆記試験だけではなく、ペーパーレスのオンライン受験、学校や塾での団体受験が可能です。

最も特徴的なのが、「合否がない」という点。

3レベルのテストが用意されているため、個々の能力にあったテストを受けさせることで、点数に惑わされずに子どものヤル気を削ぎません。

STEP② 英検5級

英検Jr.で試験を受けることに慣れたら、次は英検5級にチャレンジしてみましょう。

こちらはより本格的な試験になり、マークシート式筆記試験とリスニングテストを受けなければなりません。

レベルは、小学校中学年から中学生程度です。

語彙数 約600語程度
よく出る単語の傾向 日常生活に身近な事柄に関する単語で、中学1年生の教科書に出てくるものが中心。
ライティング・リスニングの主なテーマ 家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告など
スピーキングテスト(録音形式)の内容 ・20語程度で構成された英文の音読と、その文に関する質問への回答
・受験者自身の日常生活に関する簡単な会話

基本的な単語を理解できるかどうかの問題が主ですが、簡単な前置詞や疑問詞も使えなくてはいけません。

STEP③ 英検4級

英会話教室や英語塾に通ってある程度年月が経っているお子さんの場合ですと、英検4級から受験してみてもいいでしょう。

レベルは、小学校高学年から中学生程度です。

語彙数 600〜1,300語程度
よく出る単語の傾向 日常生活に身近な事柄に関する単語で、中学1年生の教科書に出てくるものが中心。
ライティング・リスニングの主なテーマ 家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化、電話、アナウンスなど
スピーキングテスト(録音形式)の内容 ・25語程度で構成された英文の音読と、その文に関する質問への回答
・イラストを見てその状況を説明する
・受験者自身の日常生活に関する簡単な会話

5級は単語を選択する問題が多いのに比べて、4級になると熟語が増えて簡単な英文を理解できて、さらに作文できる能力も必要になります。

受け身ではなく、最低限自分の意見を能動的に表現できるかどうかが合格の鍵です。

確実に合格するためには、There is 構文や時制についても理解できていないといけません。

つまり、合格できると中学中級レベルの能力があることが立証されるため、小学生が受験して合格すれば、高い目標を達成できた大きな自信につながるでしょう。

STEP④ 英検3級

小学生のうちに3級レベルの英語力を身につける子はほんの一部ですが、積極的にチャレンジしたいというお子さんには、挑戦させてみることもおすすめします。

レベルは、中学生レベルです。

語彙数 1,250〜2,100語程度
よく出る単語の傾向 日常生活に身近な事柄に関する単語に加えて、世界情勢に関わる単語なども増え、中学2〜3年生の教科書に出てくるものが中心。
ライティング・リスニングの主なテーマ 家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化、人物紹介、歴史、電話、アナウンスなど
スピーキングテスト(面接形式)の内容 ・30語程度で構成された英文の音読と、その文に関する質問への回答
・イラストを見てその状況を説明する
・受験者自身の日常生活に関する簡単な会話

3級になると一気に難易度が高くなり、熟語や構文の知識も必要になります。

また、100〜200語程度の長文問題も出題されるため、英文を早く読む練習や、読解力を高める練習もしなくてはいけません。

そして、4級・5級と最も異なる点が、スピーキングテストです。

4級・5級は、自宅や学校で、パソコンやスマートフォンなどの電子端末を使い、インターネット上で回答しますが、3級以上は実際に面接官と対面して会話しなくてはならず、より実践的なスピーキング能力を身につける必要があります。

中学卒業レベルである3級に合格することは、既に英語圏で最低限日常生活が送れる程度の能力があることを意味します。

〈関連ページ〉
さらに各試験の出題傾向などを知りたい方は、下記ページをご覧ください。

英検|英検Jr.|サンプル問題
英検|5級の試験内容
英検|4級の試験内容
英検|3級の試験内容

アプリ?参考書?塾?どの学習方法がいいの?

子どもに英検の勉強をさせる際に「英語塾に通わせるべきか」「自宅でアプリや参考書を使って自主学習させるべきか」悩んでしまう親御さんも多いでしょう。

現代では様々な勉強方法や教材がある反面、その子に合う方法を見つけるのはなかなか大変かもしれません。

しかし、確実に合格を目指したい場合には、やはり学習メソッドがしっかりと確立している英語塾や英会話教室がおすすめです。

私たち“のびのび館”では、茨城県守谷市に校舎を構え、30年以上に渡り幼児英語教育に取り組んできました。

英検受験はもちろん、フォニックスやチャンツを取り入れた実践的な英語の習得を目標としております。

2021年の英検合格実績は、5級から2級まで合わせて169名(在籍生徒数約1,100名)。

英検受験以外にも当校で実施したスピーキングテストでは、これまで学んできたことを中心に、自分で使える英語を使い、自らの考えや感想を伝える力を伸ばしています。

まとめ|英検受験はゴールではなく“通過点”です

英検受験は、子供のヤル気を伸ばし、目標を達成するまでのプロセスを身につけます。

ただし、合格はあくまで“通過点”です。

英検合格に向けた学習を通して、将来海外で英語を使って意思表示できるための「使える英語」を習得することが重要になります。

そのため、英検受験対策だけではなく広い視野を持った英語塾や英会話教室を選びましょう。

ぜひ、その点に着目してお子さんに合う勉強方法を見つけてください。

守谷市のびのび館では「0歳から100歳まで学びたい」思いを実現できます

わたしたち「のびのび館」では、あなたの“学びたい”という気持ちを実現させるため、心地のいい環境づくりを心がけています。

何かを学び始めるのに早すぎることも遅すぎることもありません。

「何かを得て人生をもっと充実させたい」「幅広い知識を得て人間力を高めたい」…

そのようにお考えの方をサポートすることこそ、私たちの務めだと思っています。

「のびのび英会話」では、文法力や単語力を高めるための英語塾的要素と、会話形式でスキルを磨ける英会話教室の要素を兼ね備えていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

英会話コース以外にも魅力的なプログラムをご用意しています

のびのび館では、下記コースを準備して、皆さまのお越しをお待ちしております。

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